こんにちは。
「教育免許更新制」について、萩生田光一文部科学相は「早ければ2023年度から廃止する方針」を8月23日に表明しました。
実に結構なことです。
この件については、7月13日のブログに記しましたので、ご覧いただけましたらと思います。
→「17.教員免許更新制、廃止の方向へ」
なお、廃止の会見は、いずれ次の文部科学省のサイトに大臣会見が載ることでしょう。
→「萩生田光一 文部科学大臣の会見」
【目次】
1.教員免許の更新制廃止へ 人手不足や負担増の一因と不評(朝日DISITAL記事)
2.免許更新制の廃止について。私の考え
3.歴代文部科学大臣の一覧と田中真紀子氏提案の「介護等の体験」
4.今までの投稿一覧
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1.教員免許の更新制廃止へ 人手不足や負担増の一因と不評
2021年8月23日の朝日新聞DIGITALを以下に引用します。
教員免許の更新制廃止へ 人手不足や負担増の一因と不評
伊藤和行コメント1件
ブックマーク24教員免許に10年の期限を設け、更新前に講習を受けないと失効する「教員免許更新制」について、萩生田光一文部科学相は23日、早ければ2023年度から廃止する方針を表明した。教員の資質確保を目的に第1次安倍政権時代に法改正され09年度に始まったが、教員不足や負担増の一因と指摘されていた。文科省は来年の通常国会で廃止に必要な法改正をし、23年度にも新たな研修制度を始める。それまでに期限を迎える免許は更新の必要がある。
文科相の諮問機関・中央教育審議会の委員会が23日、「新たな教師の学びの姿の実現に向け、更新制を発展的に解消することを文科省が検討することが適当」と結論づけたのを受け、萩生田氏が会見。廃止という言葉は使わず、「一定の成果はあったが、多忙を極める先生にとって、講習の中身が十分伴っていなかったことが問題だった」と話した。文科省は更新制の代わりに、都道府県教育委員会が行う教員研修やオンライン研修の拡充のほか、研修履歴の記録管理の義務化を検討している。
更新制は、無期限だった幼稚園や小中高校などの教員免許に10年の有効期限を設け、期限が切れる前の2年間で最新の知識や技能などを学ぶ講習を30時間以上受け、修了認定されなければ失効する仕組み。中教審が提言し、第1次安倍政権の教育再生会議が「不適格教員に厳しく対応を」と厳格な修了認定を求め、07年に教育職員免許法が改正されて09年度に始まった。
しかし導入前から、教員の身分が不安定になり、人材不足や多忙化を招くと懸念されていた。実際、学校側が育休や産休をとる教員の代わりを探しても、免許が未更新のため、すぐに任用できないなど、なり手不足の一因となっている。現職教員が更新を忘れる「うっかり失効」も相次ぎ、免許を管理する都道府県教委や学校長からも制度廃止を求める声が高まっていた。
萩生田氏は3月、中教審に更新制の「抜本的な見直し」を諮問し、早期に結論を出すよう要望していた。(伊藤和行)
引用元→朝日新聞DIGITAL(伊藤和行
2.免許更新制廃止について。私の考え
→「17.教員免許更新制、廃止の方向へ」
>新たな制度には、各教員ごとに研修履歴を記録して管理。個々の能力を引き出すための必要な研修を受けられる「オーダーメード」が可能になる制度設計を目指す。また、期待される水準に達していないと判断された教員には職務命令で研修を受けることを求める仕組みを盛り込み、場合によっては免許停止などの措置も検討する。
文末の「免許停止などの措置も検討する」。
免許停止措置が制度化されるならば、怖ろしい話です!
3.歴代文部科学大臣の一覧と田中真紀子氏提案の「介護等の体験」
以下は、歴代文部科学大臣の一覧です。
(文部卿と文部大臣は省略します)
と、おまけのつもりで歴代文部科学大臣一覧を記しましたところ、
一覧の中から「田中真紀子」の名前を見つけ、かつての嫌なことを思い浮かべました。
嫌なこととは、田中真紀子氏が議員立法として提出し成立した、小中の教員免許を取得するために必修となる「介護等の体験」です。
介護等体験とは、特別支援学校で2日間、社会福祉施設で5日間、合計7日間「体験」をするというものです。
つぎの3点で私は疑義を持ちました。
1.学生を受け入れる特別支援学校と社会福祉施設の労力が大変である。
2.免許を取得しても教員にならない学生が多いのが実情である。教員採用試験さえ受けない学生が多く。ならば、教員になった人のみが体験すればよい。
3.なぜ、介護等体験なのか? インターンシップで民間企業を知るのも良いのではないか?
今回は、「おまけ」の章ですので、この議論はいつかの機会にと思います。
1 | 町村 信孝 | 平成13年 1月 6日〜平成13年 4月26日 |
2 | 遠山 敦子 | 平成13年 4月26日〜平成15年 9月22日 |
3 | 河村 建夫 | 平成15年 9月22日〜平成16年 9月27日 |
4 | 中山 成彬 | 平成16年 9月27日〜平成17年10月31日 |
5 | 小坂 憲次 | 平成17年10月31日〜平成18年 9月26日 |
6 | 伊吹 文明 | 平成18年 9月26日〜平成19年 9月26日 |
7 | 渡海紀三朗 | 平成19年 9月26日〜平成20年 8月 2日 |
8 | 鈴木 恒夫 | 平成20年 8月 2日〜平成20年 9月24日 |
9 | 塩谷 立 | 平成20年 9月24日〜平成21年 9月16日 |
10 | 川端 達夫 | 平成21年 9月16日〜平成22年 9月17日 |
11 | 髙木 義明 | 平成22年 9月17日〜平成23年 9月 2日 |
12 | 中川 正春 | 平成23年 9月 2日〜平成24年 1月13日 |
13 | 平野 博文 | 平成24年 1月13日〜平成24年10月 1日 |
14 | 田中眞紀子 | 平成24年10月 1日〜平成24年12月26日 |
15 | 下村 博文 | 平成24年12月26日〜平成27年10月 7日 |
16 | 馳 浩 | 平成27年10月 7日〜平成28年 8月 3日 |
17 | 松野 博一 | 平成28年 8月 3日〜平成29年 8月 3日 |
18 | 林 芳正 | 平成29年 8月 3日〜平成30年10月 2日 |
19 | 柴山 昌彦 | 平成30年10月 2日〜令和元年 9月11日 |
20 | 萩生田光一 | 令和元年 9月11日〜 |
4.今までの投稿一覧
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