こんにちは。
お久しぶりです。
オリンピック・パラリンピックの2021年夏の開催、
はたして可能なのでしょうかねえ?
【目次】
1.ボランティアを大学に奨励した義本博司文科省高等教育局長の今
2.大学入試センターの役員報酬
3.故・中曽根氏の合同葬 文科省が国立大に弔意の表明を求める
4.今までの投稿一覧
1.ボランティアを大学に奨励した文科省高等教育局長の今
オリンピック期間中、学生がボランティアに参加しやすいように、「学事暦を変更することができる」という旨の通知文が平成30年7月に文部科学省から発信されていました。
このことにつきましては、
『5.「オリンピック」を御旗にする文部科学省』という投稿を2年少し前にupしております。
クリック→投稿記事です。
投稿の中で引用した文部科学省の通知文の標記は、以下です。
平成30年7月26日
各国公私立大学長
各国公私立高等専門学校長 殿
スポーツ庁次長
今里 讓
文部科学省高等教育局長
義本 博司
平成32年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法及び平成31年ラグビーワールドカップ大会特別措置法の一部を改正する法律による国民の祝日に関する法律の特例措置等を踏まえた対応について(通知)
本文略
さて、この通知文の発信人の「文部科学省高等教育局長 義本博司氏」は、今何をなさっているのでしょう?
ふと気になり調べてみました。
以下は、「朝日新聞デジタル 2019年1月22日」のコピーです。
文科省局長、事実上の更迭か 不適切接待で処分、出向へ
柴山昌彦文部科学相は22日、大学などを担当する高等教育局の義本博司局長(57)を大学入試センター理事に出向させる人事を発表した。2020年度から始まる大学入学共通テストの実施などを担当するポストだが、局長クラスがセンター理事に就くのは異例。義本氏は不適切な接待を受けたとして昨年に処分をされており、省内では「事実上の更迭」という見方も出ている。
柴山氏は会見で、「適材適所を基本として必要な人事を行った」と述べた。
義本氏は17年7月に同局長に就任。同省元幹部2人が逮捕・起訴された汚職事件をめぐり、戸谷(とだに)一夫前事務次官=辞職=らとともに、贈賄側の業者から高額接待を受け、国家公務員倫理規程などに違反したと認定され、9月に減給10分の1(1カ月)の処分を受けていた。
今月末から始まる通常国会では、消費税の増税分を使った高等教育の負担軽減策などの関連法案が審議される予定。重要法案を担当する局長のこのタイミングでの異動について文科省幹部は「普通はない」と話す。後任の局長には、元大学入試センター理事で、負担軽減策を担当していた伯井美徳・文部科学戦略官(56)が就く。(増谷文生、矢島大輔)
記事中の「汚職事件」の概略は、「文部科学省汚職事件」としてウィキペディアに載っています。
また、汚職事件の内容は、以下の通り報道されています。
(3つの媒体記事を引用します)
NHKニュースWEBより
『文部科学省 事務次官ら幹部3人懲戒処分 2人は辞任』
【文部科学省は一連の汚職事件を受けて、先月から弁護士などで作る調査チームを設置して、国家公務員の倫理規程に違反する行為などがなかったか調査していましたが21日、その中間結果と処分について公表しました。
それによりますと、贈賄側の元役員らから飲食の接待を受けたり、タクシー代の支払いを受けたりしたことなどが明らかになったとして、事務方トップの戸谷事務次官を減給3か月、10分の1、高橋初等中等教育局長を減給2か月、10分の1、義本博司高等教育局長を減給1か月10分の1のそれぞれ懲戒処分にしました。
このうち、戸谷事務次官と高橋局長の2人は一連の問題の責任をとり、辞任しました。
国家公務員倫理規程とは
国家公務員への接待が大きな問題となったのは平成10年、当時の大蔵省の官僚が金融機関から過剰な接待を受けたいわゆる「大蔵接待汚職事件」です。
これをきっかけに平成12年に国家公務員倫理法が施行され、あわせて倫理規程も作られました。それによりますと、国家公務員は「職務に関わる利害関係者」から飲食の接待を受けたり、一緒にゴルフをしたりすることが禁止され、違反すると懲戒処分の対象になります。
また、利害関係者以外でも課長補佐級以上の職員が5000円を超える接待を受けた場合には事前に報告が義務づけられました。これが「割り勘」であっても負担額が十分ではない場合には接待を受けたことになるとしています。】一部抜粋
産経新聞2018/9/21 20:34より
『贈賄業者との「危うい関係」 文科省報告書で接待攻勢の実態浮かぶ』
文部科学省幹部が絡む贈収賄事件を受け、戸谷(とだに)一夫事務次官(61)と高橋道和(みちやす)初等中等教育局長(57)が21日、引責辞任した。省内調査の第1次報告書からは、戸谷氏ら幹部が次々と便宜供与を期待して官僚らを抱き込む「霞が関ブローカー」の接待に応じていた実態が浮かび上がった。事務次官の引責辞任は2代連続。規律意識の低さが改めて問われそうだ。
報告書は弁護士ら外部有識者による調査・検証チームが幹部職員らへの書面調査や聞き取りなどでまとめた。贈賄罪などで起訴された医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司(こうじ)被告(47)との会食を認めたのは、戸谷氏と高橋氏、義本博司高等教育局長(56)、柿田恭良(やすよし)総務課長(53)ら計9人。戸谷氏ら処分された4人はいずれも前国際統括官の川端和明被告(57)=収賄罪で起訴=を介して谷口被告の接待を受けていた。
戸谷氏は文部科学審議官在任中の平成27年10月、東京・四谷の飲食店で川端被告や谷口被告を含む計7人で会合。6人が銀座のクラブで2次会に参加した。費用は1人計6万円を上回る程度とみられ、戸谷氏と川端被告は負担しなかった。チームは「戸谷氏への供応接待」と判断。社会通念上認められない高額接待と結論付けた。
高橋氏はスポーツ庁次長だった29年6月、谷口被告が設立に関わったスポーツ関係団体の発足記念会に出席。その夜の懇親会に参加したが、費用約2万円相当を支払わなかった。同団体がスポーツ庁の委託事業に採択されており、利害関係があると判断された。
戸谷氏と高橋氏は、それぞれ元国会議員(当時)や谷口被告が政策顧問を務めていた国会議員との会食だったため、「政治家は利害関係者に当たらない」と考えて参加していたという。
接待額が最も高かったのは、約11万5千円相当に上った義本氏。29年9月、東京・新橋の飲食店での会合に出席し、銀座のクラブでの2次会やタクシーチケット代も含め接待を受けたとしている。その後、大学入試センターが32年度から導入予定の英語の民間検定試験に、谷口被告と関係があるとみられるフィリピン・セブ島の英語教材開発会社が参入できるか相談を受けたが、義本氏には職務権限がないとされた。
柿田氏は29年4月、川端被告から会計課長就任祝いの誘いを受け、谷口被告も含む4人で会合。川端被告が負担したと認識しており、訓告にとどまった。
YOMIURI ONLINEより
『接待汚職、文科次官が引責辞任…局長1人も』
【政府は21日午前の閣議で、文部科学省の戸谷とだに一夫次官(61)の辞任を了解した。戸谷氏は、自身を含む省幹部が関わった一連の接待汚職事件の責任を取るため、辞任の意向を固めていた。戸谷氏とともに、事件に関わったコンサルティング業者から接待を受けていた高橋道和みちやす・初等中等教育局長(57)の辞任も閣議了解された。
文科省は21日、戸谷、高橋両氏に加え、義本博司・高等教育局長(56)も接待を受けていたと公表。戸谷氏を減給10分の1(3か月)、高橋氏を同(2か月)、義本氏を同(1か月)とする同日付の懲戒処分を発表した。
戸谷氏は文科審議官だった2015年10月、業者や元国会議員らと会食し、少なくとも6万2000円の接待を受けたと認定された。高橋氏はスポーツ庁次長だった17年6月、業者や国会議員らと会食し、少なくとも2万円の接待を受けたと認定された。】
減給処分3人組のうち、義本氏は接待額が一多かったものの、職務権限がないとされたようで、辞任にはいたらなかったと推測します。
さて、その義本元高等教育局長、
「朝日新聞デジタル」記事によりますと、
今は大学入試センターで理事をなさっている様子ですね。
【2021年9月28日追記】
義本氏は大学センター理事を2019年1月から約2年勤め、
2021年1月総合教育政策局長就任
2021年9月文部科学事務次官就任
2.大学入試センターの役員報酬
理事の報酬は、「給与水準公表」によりますと、
・「役員の報酬等の支給状況」記載では、18,182,000円。
・「役員の報酬水準の妥当性について」記載では、
当センターの理事は、多岐に渡る理事長の業務・意思決定を補
佐する立場にあり、とりわけ高等教育行政について高度な専門性が
求められる。理事の報酬月額は、国家公務員指定職俸給表の俸給
月額を踏まえて決定しているが、理事の職務の特性は、上記のとお
り法人化移行前と同等以上の職責であると言える。
また、平成30年度の文部科学省所管の他独立行政法人等の理
事の年間報酬額は、約13,000千円~18,000千円であり、公表対象
年度の役員報酬規程を勘案すると同水準であることから、報酬水準
は妥当であると考える。
懲戒処分を受けた事実上の更迭であっても、「理事」(センターのナンバー2)としての出向。
年収が千八百万円!!!
おそろしい世界があったものです。
統治システムを解体して再構築が必要だと感じます。
家の解体でしたら、こちらまで。
3.故・中曽根氏の合同葬 文科省が国立大に弔意の表明を求める
義本氏は大学センター理事を2019年1月から約2年勤め、
2021年1月総合教育政策局長就任
2021年9月文部科学事務次官就任
4.今までの投稿一覧